2016/04/19

「現在」は、未来から逆算されている?

ニューエイジ、日本でいうとスピリチュアル、な考え方では、私たちは一人ひとり固有のハイアーセルフ(高次の自己)とつながっていて、ハイアーセルフは日がな大変有益な情報を私たちにもたらしてくれています。
私の透視リーディングやヒーリングのときも、私自身のハイアーセルフに情報をもらうときもあれば、お客様のハイアーセルフに情報をもらうこともあり、また、肉体人格の私とは無関係にハイアーセルフどうしでコミュニケーションをとっていることもあります。

前回のお話の「仕組まれた偶然」のような場合は、前述のハイアーセルフどうしのコミュニケーションが行われていて、それにのっとり進んだ、と考えることもできます。
または、眠っている間に自分がエネルギー体になってウロウロしているときに、すでに話をつけていて、その通りに進んでいるというケースもあります。この場合でも、肉体に戻るとエネルギー体のときにしたことを覚えてることは少ないので(特訓すればはっきり覚えていられるようになるそうです)、ハイアーセルフからリマインドしてもらうと気づきやすいのかもしれません。

だとしても、ハイアーセルフはずいぶん昔からいったいいつまでを段取っているのかしら・・・なんて思いますよね。だってずーっと前の出来事が、急に今につながることがあったりしますから。
でもハイアーセルフは高次元の存在なので、私たちが普段生活している世界のありとあらゆる制限とは無関係ですし、時間とも関係ありません。時間を超えた世界では、過去も未来も現在も同時に存在しています。過去→現在→未来と方向性を持ってリニアにならんでいるわけではなく、ミックスしてごちゃごちゃに存在しているとイメージするとわかりやすいかもしれません。だからハイアーセルフには、「昔」という感覚はないのでしょう。

ところで、身近な過去・未来・現在がごちゃごちゃなもの、といえば、頭の中の思考と体の反応の関係も実は時間は関係ないといえるもののひとつです。というのは、過去や未来のことでも今の出来事のように感じて、不安になったり嬉しくなったり反応がでます。体は過去や未来のことを現在と区別せず、同じように反応しますよね。過去も未来も今目の間にないのだから反応しなくても良さそうなものですが、頭の中に浮かんだことは体にとってすべて今の現実であり、反応してしまうのです。
これに似た感じが時間のない世界なのかもしれません。

ですから、ハイアーセルフにとっては知人Bが知人Aと働くことはすぐ目の前にある、もしかしたら決定されたことだったのかもしれず、今私たちの「住む時間のある世界」に還元すると、時間的順番の中に「私が紹介する」というものがあったに過ぎないのかもしれません。
あるいはもっとその先にある(リニアじゃないので先にあるというのも変ですが)、ゴール・完成へ向けてのチェスの一手にすぎないとも言えます。

多くの霊的指導者は未来は未確定なものである、と言っています。
私もそう信じたいです。でもまだ自分自身の中から来る確信はありません。
ただ、ミクロの世界でみる未来は、ひとつではないとは感じています。複数ある未来からひとつを選んでいるような気もします。

一方で、仕組まれた偶然のような体験をすると、現在は「未来から逆算して存在している」ようにも感じることがあります。
とにかく、時間がある次元の中で時間を超えた次元のことを考えると、始まりが終わりで終わりが始まりだといったようなグルグル回るややこしいことになってしまって、よくわからなくなっちゃいますね。

こんがらがったついでに、時間についてもう少し次回お話したいと思います。